其の拾陸 8日目 枚方市出発→和歌山到着
枚方市でスルKAN1000円券を買って、出発します。

まずは寝屋川市で下車。
後で撮り鉄しに来るのですが、ちゃんと撮れるかの確認、予行ですか。

そしたらこんなのが来ました。特急専用車の8000系急行運用です。
朝方・夜間は入出庫の関係で特急以外の運用にも入るようです。
つまり、8000が8000を抜かすのも見れるとww

特急以外の運用の際は、もちろん鳩の特急マークは出しません。

寝屋川市にて撮影。

京橋へ向かいます。

京橋からは大阪の主力車、223の関空/紀州路快速に乗車。紀州路快速側に乗ります。
0番台でした……。2500番台と比べると、目が酷いことになってますね。
気に入りません……なんというか、不恰好です。

やっぱり233には新快速塗装が似合いますよね。
前面に塗装がないと、引き締まりませんね。

これは和歌山にて撮影。行先が変わった後ですね。

和歌山まで来たのは、和歌山電鉄に乗るためですが、
乗り換え時間がちょっとあります。

もともとは適当に暇つぶししてるつもりでしたが、
いい感じの時間で紀勢本線(和歌山〜和歌山市)を往復できることが判明。
てことで乗車します。

この区間は105系の2連が一日中往復しています。
ワンマン運転ですが、アテンダントさんが乗車していて、車内改札をしていました。

和歌山にて撮影。
和歌山市は南海の天下。JRのホームは1面1線しかありません。
このとおり、駅名標も南海様式。

紀州路快速で大阪圏と和歌山を往復したのですが、
片道は南海使えばよかったなぁと、家に帰ってから気付きました。
南海は自由席特急乗れるから早いし。
青春18を使うことに固執しすぎた結果です。

さて、先ほどの折り返しの105に乗って和歌山に戻ります。
1日乗車券を購入し、和歌山電鉄ホームへ。JRホームに並んで設置されています。

人が多いので、改札のおばちゃんも大変そう。
乗車券の扱いがかなり手荒になってました……

日にちをスクラッチで削るのですが、削り方が悪いのか、保存状態が悪いのか。
使用日以外の場所もところどころ削れてしまっていました……

それはさておき、往きではおもちゃ電車に乗車します。
どっかの風呂屋みたいですが、車内の写真です。
おもちゃ電車というだけあって、左の戸棚にはレトロなおもちゃが陳列されています。

ここで少しばかり和歌山電鉄貴志川線の説明を。
もともとは南海の路線だった貴志川線ですが、西武多摩川線のように
他の路線とは接続していない孤立路線でした。
よって、南海本線系統が近代化する中、貴志川線は近代化が遅れていました。
南海は貴志川線経営の撤退を表明、その後自治体では貴志川線の存続を決定。
そこで名乗りを上げた企業が、かの有名な岡山電気軌道。
岡山電気軌道出資100%の、和歌山電鉄が設立され、現在まで運行されています。
車両は全て南海時代のものを引き継ぎ、全列車が2270系で運行されています。
その中で、乗客誘致のため、3編成が改造されています。(2009年4月4日現在)

第一弾が、2271Fの『いちご電車』、貴志地帯名物のいちごをモチーフとしています。
第二弾が、2276Fの『おもちゃ電車』、おもちゃ箱や子供部屋をモチーフとしています。
第三弾が、2275Fの『たま電車』、貴志駅長のたまをモチーフとしています。

これらは全てJR九州車両群のデザインでおなじみの水戸岡鋭治氏。
岡山電気軌道のMOMO等も手がけているので、そのツテでしょうか。

さすがです、かなり居心地の良いものとなっています。
運用はHPに掲載されているので、和歌山電鉄に行く際は是非ご乗車を。
さて、語っている間に貴志駅に到着です。

こちらは無人駅ですが、駅長さんはいらっしゃいます。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが……
猫の『たま』駅長です。

猫に駅長業務を委嘱した例は日本の民営鉄道では初めてだそうで、
会津鉄道やIGRの先駆けとなったお方です。

改札があった場所を駅長室として改装し、休日を除く毎日、出勤しています。

この猫たちは駅に併設されていた売店の方が飼っているそうで、
出産1か月ほど前から売店に住み着くようになったミーコがたまを生み、
その後でちびが拾われそのまま3匹とも売店で飼われたという経緯があります。
たまばかり脚光を浴びていますが、母親のミーコ、友人?のちびも助役に就任しています。

任期は設定されておらず、終身雇用だそうですw
『たま』たちの存在による和歌山電鉄への経済波及効果は約11億円だとか。
地域復興に一役どころか二・三役買ったわけです。

以下は各駅員さんの性格です。

『たま』は大人しく、堂々としている。
『ミーコ』は人懐っこい性格で、駅長の代わりに客の相手をすることも。
『ちび』は人見知りな性格で、脱走して行方不明になったこともあるとかw

この日も駅舎内が混雑するほどには来客があったにもかかわらず、
『たま』は業務をサボって居眠り。まぁ客招きが仕事だから、特に問題はないのだが。
『ちび』も居眠りを決め込み、親の『ミーコ』がしょうがないといわんばかりに客相手。
適当に欠伸したり歩いたりして、愛嬌を振りまいていました。

写真は『たま』の母親である『ミーコ』
で、どこに消えたのか知りませんが、一緒に乗ってきた客もまばらになってきて、
次の列車を待つ地域住民が出てきた頃に、『たま』が起床。
適当に水飲んだりした後、また寝てしまいました。

いやぁ〜しっかりカメラ構えてて良かったです。
それにしてもきれいな三毛ですねぇ。かわいいです〜。

で、次の列車が到着しましたが、『たま』は寝て『ミーコ』が起床。
『たま』は大人数が嫌なんでしょうか?

ともあれ、しっかりと駅長と対面を済ませた私は、和歌山に戻ります。

また来たいですね。

写真は駅長の『たま』です。
なんだかパッとしない天気ですが、今度は『いちご電車』に乗車します。
改造第一弾のヤツです。

第三弾の『たま電車』に乗りたかったのですが、乗車日は3月14日。
『たま電車』の運行開始は3月22日になのでまだ運行しておらず。

なんか悔しいですが、これでまた来る理由ができました。
いちごとおもちゃ乗れたんだから贅沢言えないしね。

さり気なくトップナンバー。
車内の様子。
先ほどのおもちゃ電車と同じ場所を撮りました。

こんなフリースペースが……
こちらも居心地良かったです。

水戸岡さんはすばらしいですね……

2008年度春合宿

【其の壱】 【其の弐】 【其の参】 【其の肆】 【其の伍】 【其の陸】 【其の質】 【其の捌】 【其の玖】  【其の拾】

【其の拾壱】 【其の拾弐】 【其の拾参】 【其の拾肆】 【其の拾伍】 【其の拾陸】 【其の拾質】 【其の拾捌】

【乗車記録】 【記念乗車券など】 【献立】


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